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合唱音楽の歴史に触れ、名曲を味わい、その喜びを共有しませんか?

 音楽監督 雨森文也


「浜松合唱塾」は、いわゆる合唱団ではありません。しかし「塾」→「勉強するところ」でもありません。それでは「浜松合唱塾」とは?

一言で言うならば「合唱音楽の歴史に触れ、名曲を味わい、皆でその喜びを共有する場」とでも言えばよいでしょうか でも、実はどんな場所になるかは、誰にもわかりません。 なぜなら、それは集まって下さる皆さんの心が決めるのですから。

何か禅問答のようなお誘いになってしまいました。

さて、合唱音楽の歴史は深遠です。 キリスト教カトリックの聖歌(グレゴリオ聖歌)に端を発したと考えると千年以上の歴史があります。 また、いわゆるハーモニーの始まりを中世のオルガヌムと考えても800 年以上の歴史があります。今、私たちが触れている合唱音楽の精神は、すべてそこにあるのです。ですから、音楽の精神は、すべてそこに繋がっていて、新しい物もそこからの流れの中で生まれて来ました。

一方で私たちは様々な合唱音楽に触れる機会がありますが、それがどこからやってきたか、何から生まれてきたかをきたかを考える機会はあまり無いように思います。
しかし、グレゴリオ聖歌を識ることで、髙田三郎先生の音楽は全く違った姿を見せてくれます。バッハを識ることで、またまた高田三郎先生の音楽は姿を変えて私たちの前に現れます。
髙田三郎先生と萩原英彦先生の音楽を並べて演奏することで、明治維新以降、日本が西洋音楽を受け入れていく中で、ドイツロマン派とフランス近代ロマン 派の流れを汲む二つの大きな潮流があった事を識ることが出来ます(もちろん、実際はそんな単純なものではなく、少し乱暴な言い方ではありますが)。
いずれにしても、いつもとは違った視点で作品に触れることで新たな発見があることは事実だと思います。

浜松合唱塾はそうしたスタンスで毎回作品を選び触れることで、歌い手の皆さんの視野が広がり、そしてそれをそれぞれが所属する合唱団へ持ち帰っていただくことで、より多くの方が、合唱音楽の喜びを膨らましていただく一助になれば・・・という、壮大かつやや無謀な思いを持って設立されるものです。

より多くの方が新たな喜びを求めてご参集いただけますことを心からご期待申し上げます。 ...などと、とても敷居が高くなるようなことを申し上げてしまいましたが、とりあえず一度、どんなところなのか覗きに来てみてください。

心からお待ち申し上げております。

 

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